私の英語力とTOEICスコア、そして新米TOEICerへの助言

  • 追記(2008-05-16): ちょっとした論評を追加。
  • 追記(2009-01-03): テクニック集へのリンクを追加。

英語の勉強を促進するため、あえて「これはひどい」なTOEICスコアを公開。今なら考察もついてお得になっております。

過去のTOEIC平均スコア

2002年度から2006年度までのTOEIC公開テスト(IPは含まず)の平均スコアは次のようになっています。

年度 リスニング リーディング 合計
2002 315 255 570
2003 318 255 573
2004 312 254 566
2005 308 254 562
2006 311 259 570


参考:TOEIC Listening & Reading Test 公式データ・資料|TOEIC Program|IIBCの「TOEICテストDATA&ANALYSIS」(pdfファイル)

私のTOEICスコア

そして、過去に受験したTOEICのスコアは次のようになっています。

テスト日 テスト種別 リスニング リーディング 合計
20040222 IP 180 285 465
20050220 IP 195 250 445
20050327 公開 275 385 660
20070527 公開 335 420 755
20070624 公開 365 430 795

これはひどい

なにがひどいって、

  • 2005年の445点というのがひどい。これ大学学部3年の最後のときの点ですよ。大学院受験に必要なので受験したのにもかかわらずこの点数はない。
  • しかしその一ヶ月後に点数が660点と215点もあがっているのがひどい。このときは確か、受験に備えて英単語の本で単語を覚えるのに精を出していたように覚えているのですが、それで200点以上あがるのが(TOEICではなく私が)ひどい。
  • 平均スコアは、リスニングがリーディングより常に50点ほど上回っているのですが、私の場合、リスニングがリーディングより常に100点ほど下回っているのがひどい。「読めるけど聴けない」といわれる(それが本当かはともかく)日本人をさらにだめにした感じですね。

とにかく聞いてもわからない、でも…

もう本当に、英語を聞いても何を言っているのかわからないんですね。リーディングに関しては、平均的な同世代よりはできるんじゃないかと自分でも思っているのですが、そのためなおさらリスニングのだめさが際立ってしまうという。


「最後に受験したときにリスニング365点もとっているじゃないか」と思う人もいるかもしれません。これは、TOEICの過去問のリスニングを聴きまくり、さらに参考書にのっていたリスニングに正解するテクニックを駆使して、とった点数です。実際、このときのリスニング問題もあまり何を言っているのかわからなかったにもかかわらず、テクニックだけでこの365という点数がとれました。2007年に受けた二回は、リーディングリスニングともに、TOEICでハイスコアをとるためのテクニックを書いた参考書を徹底的に読み込んで、ようやくこの点数をとれたんです。*1


TOEICは「事前に問題になれておく」「頻出語彙をカバーする」「テクニックを駆使する」とそれだけで点数があがる、という話を聞くことがありますが、本当にそうだな、と私は思います。それがいいことか悪いことかは別にして。

TOEICとのつき合いかた

私はこれまでTOEICを5回受験したわけですが、その動機は、

  • 一回目と二回目は、大学生協が主催するIPテストが特別に無料で受けられたので、受けた。
  • 三回目は大学院(修士)受験に必要なので受けた。
  • 四、五回目は、大学院(博士)受験に必要なので受けた。


というものでした。そして、これまでの少ない経験で思ったのは、

  • TOEICのスコアは事前準備でかなり上がる。
  • TOEICのスコアがそれなりに上がっても、自分の英語力が上がったという実感はあまりない(300から900に上がったとかなら別)。


ということ、だから

  • TOEICは、試験や就職その他で必要になるのでない限り、(お金に余裕のない人は)受けることはない。


ということです。もちろん、お金がたくさんあるというなら、1年に2度3度と受けて、自分の成長を確かめるというのもありだと思います。


なお、これから試験や就職その他で必要になるのでTOEICを受ける人にささやかながらアドバイスをすると、

  • 少なくとも2度は受ける


べきです。「TOEICのスコアは事前準備でかなり上がる」と書きましたが、一度目の受験はTOEICの形式になれるため、また二度目のための予備調査として利用するといいです。また、一回しか受けないとなると、そこで大失敗してしまう可能性があることも、二度以上うけるべきという理由です。

私と英語のこれから

私の英語力上達のための取組みも、これから本ブログで書いていきたいと思っています。今回は現況報告(ってだれも知りたくもないだろうけど)みたいなことだけしてみました。

小手先の技術だけでは駄目*2

もちろん、テクニックだけでは限界がある。ハイスコアを狙うためには、やはり基礎的な能力をじっくり身につけることがどうしても必要だ。私の「リーディング 430」というそこそこのスコアも、研究で英語論文を日常的に読んで、リーディングに慣れていたことが大きい。一番重要なのは、英語に日常的にふれる状況をつくることだ*3

小手先の技をまとめておくよ*4

TOEICでハイスコアを取るためのテクニックをまとめた記事をアップしました。

*1:この「テクニック」についても、そのうち記事にできればと思っています。

*2:2008-05-16追加

*3:私のリスニングのスコアがリーディングよりもいつも低いのも、自分から動かない限りリスニングの機会がないためだろう。

*4:2009-01-03追加