「Ruby(ルビー)」について―Ruby国際規格化の報道にふれて

ローマ字表記のまま文章に登場することがふつうであるIT用語は多い。プログラミング言語Cを「シー」と書く人はまずいないだろう。
しかし、それらが新聞や一般向け書籍などの媒体に登場するとき、カタカナだけで表記されることがある。何年か前には、新聞で「プログラミング言語ルビー」という表記をみて脱力した覚えがある*1
ただ、印象論ではあるが、最近は元々の英単語表記を重視して、ローマ字表記とカタカナ表記を併記する一般媒体も見られるように思う。
ここでは例として、Rubyの国際規格化に関する新聞社のウェブ記事を並べてみる。

日本生まれのプログラミング言語Ruby(ルビー)」が、国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)の国際規格として認められた。広く使われている「C言語」や「COBOL(コボル)」などと同列になり (以下略)

朝日新聞デジタル 2012年4月2日18時39分

プログラミング言語「Ruby」が国際規格に認定

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は2日、日本生まれのプログラミング言語Ruby(ルビー)」が国際標準化機構(ISO)などの国際規格として承認されたと発表した。

東京新聞 2012年4月2日 19時08分

「Ruby」が国際規格に 日本生まれの言語で初

情報処理推進機構は2日、コンピューター用のプログラミング言語Ruby(ルビー)」が国際規格として承認されたと発表した。

2012年4月2日22時02分 読売新聞

プログラミング言語「ルビー」、国際規格に

どれも "Ruby(ルビー)" という表記になっている。個人的に、これはいい傾向だと思う。
次は半角表記への移行だ。いつになるやら。

*1:それらの媒体としては、「英単語は全てカタカナで表記する決まり」「その単語を知らない一般人が読めるように」ということだろう。