マジで震えてきやがった…酒怖いです;; : 仮屋暢聡「危ない呑み方・正しい呑み方」
20代半ばにして、酒に溺れる大人たちの気持ちがわかるようになってきました。お酒っておいしいよね。でも飲みすぎは危険。どれだけ危険かというと…。
- 作者: 仮屋暢聡
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2008/04/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 7人 クリック: 17回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
酒ヤバイ
本書は、お酒の危険性について説いた本。タイトルに反して、特に「呑み方」に注目しているわけではないので、そこは注意。
約200ページのうちほとんどを、酒をたくさん(頻繁に、一度に大量に)飲むことの危険性を説くことに費やしている。また、酒の危険性といえばすぐに「肝臓」への悪影響を想起する人は多いだろうが、本書では、それに劣らず「脳」に対する悪影響が大きいことを強調している。本書を通読すれば、いかに酒が脳や肝臓などを破壊するかがじゅうぶん理解できるだろう。
なお、本書の「正しい呑み方」の解説は最後のほうの2ページしかない。「正しい呑み方」は、
- 楽しく、おいしく飲む。苦しさをまぎらわせるため、薬代わりに飲むのはだめ。
- 飲む量は日本酒換算で1日1合(アルコール約20g)以下。一度に大量に飲んではいけない。
- 高齢者、女性は男性の半分の量におさえる。妊娠中、妊娠を望む女性、薬を飲んでいる人、運転をする人、アルコール依存症や乱用から回復した人、20歳以下の人は、飲んではいけない。
- 人生を楽しむために飲む。
というもの。まあ、常識の範囲内といえよう。けれど、この「正しい呑み方」のページまでに酒の恐ろしさをえんえんと説かれるため、こういう当たり前を守ろうという気にさせてくれる。
メモ
代表的な種類の平均的なアルコール度数は、次のようになる。
アルコール飲料 | 度数(%) |
ビール | 5% |
ワイン | 12% |
日本酒 | 15% |
焼酎 | 25% |
ウィスキー | 40% |
以上の度数を元に計算すると、以下がアルコール約20g(= 約25ml)に相当する*1。
アルコール飲料 | 飲む量 | 含有アルコール重量(g) |
ビール | 500ml缶1本 | 500ml * 0.05 * 0.8 = 20g |
ワイン | グラス2杯 | 120ml * 2 * 0.12 * 0.8 = 23g |
日本酒 | 1合 | 180ml * 0.15 * 0.8 = 21.6g |
焼酎 | お湯割り1合 | 180ml * 0.6 * 0.25 * 0.8 = 21.6g |
ウィスキー | ダブル1杯 | 60ml * 0.4 * 0.8 = 19.2g |
*1:アルコールの比重0.8をかけていることに注意。