LatexとPowerPoint(Impress)でのデータの相互利用の方法まとめ
- 追記(2009-02-23):wmf2epsを利用した図形利用について紹介。
- 追記(2009-11-16):EPSファイルの余白削除の方法について紹介。
- 追記(2009-11-20):前回の追記に追記。
自分の論文やプレゼン用に。あるいは、これから論文やプレゼンを作成する人の役に立つように。
PowerPointで、(Latexで書いた)数式やグラフを使う方法
- PowerPoint付属のMicrosoft数式を使う
- Latexが苦手、あるいはLatexを使わなくても良い人向け。微妙に使いにくい?。
- TexPointを使う
- PowerPointのアドインで、Latexで書いた数式をPowerPointに貼り付けることができるようになる。現在シェアウェア。詳細。
- TeXclipを使う
- 「「PowerPointでも,標準の数式エディタではなくTeXを用いて数式を書きたい.」という人のためのWebアプリ」。無料。導入も操作方法も簡単。お勧め。公式。
OOo Impressで、(Latexで書いた)数式やグラフを使う方法
- メニューバーから「挿入 ==> オブジェクト ==> 数式」でOOo Mathを使う
- Impressから、Mathを呼び出して数式を作成する。Mathもなかなか高機能で、数式作成に関してLatexに劣らない。
- ooolatexを使う
- PowerPointにおけるTexPointと同様の位置づけのソフトウェア。使ったことがないから感想はなし。Latexを使いたい人はこちらを。詳細。
Latexで、PowerPointで書いた図形を使う方法
- PostScriptプリンタドライバによってEPSファイルを出力して使う
- PostScript対応のプリンタドライバを利用することで、EPSファイルとしてスライドを保存できるようになる。導入も利用も少々面倒。詳細。
- wmf2epsを利用してEPSファイルを出力して使う
- PowerPointで作成した図形をwmf2epsでEPSファイルに変換する。使ったことがないから感想はなし。詳細。
- EPSファイルの余白削除
- GSview などで当該EPSファイル filename.eps を表示し、切り取りたい部分の左下の座標 (a, b) と右上の座標 (c, d) をメモする。そして、filename.eps をエディタで開き、 %%BoundingBox の行を「 %%BoundingBox a b c d 」と書き換える(参考)。なお、この方法で作成したEPSファイルをインクルードする場合は、\includegraphics にオプション clip をつけること。もし忘れると、dvipdfmxで作成したPDFファイルに削除したはずの余白が再登場して、われわれを悩ませることになるだろう。