蔵出し TOEIC対策まとめ 少しでも点数を上げるテクニック

第144回のTOEICは1月11日。受けようと思っている人は、試験に向けて最後の追い込みを頑張っている頃でしょう。そんな折、PC内大掃除の最中に、自分が過去にTOEICを受けたときに作成した試験対策メモを発見。とりあえずアップすることにした。会社や学校でTOEICの点数がどうしても欲しい場合にどうぞ。なお、この記事のテクニックは、

TOEIC Test「正解」が見える

TOEIC Test「正解」が見える

に基づくものです。TOEIC向けのテクニックを集大成した本で、直前対策に読むと効果的。現在は新版

TOEIC Test 「正解」が見える【増補改訂第2版】

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が出ているので、そちらを読めばOKかと。

なお、こうしたテクニックというのは、普段の地道な勉強の上に成り立っているもの。テクニックだけでは、いい点数は決してとれないと思います。

参考: 私の英語力とTOEICスコア、そして新米TOEICerへの助言 - 学習する機械、学習しない人間

忙しい場合に 大事な部分のまとめ

  • part1と2のインストラクションの間に、リーディングセクションのpart5を解けるだけ解く。
  • リスニングのPart3と4は、問題文と選択肢を先に読んでおき、放送の内容をあらかじめ想像すると、解きやすくなる。
  • わからない場合はいつまでも悩まず、適当にマークして次へ進むこと。特にリスニングのPart3と4では、先読みをする必要があるので、絶対に悩んではいけない。
  • 本文に出てきた単語と同じ意味を表す別の単語を含んでいる選択肢が、答えになりやすい。
  • Part7のために60分は必要。
  • Part7では、文章全体を眺めて、どんな内容の文なのかを理解しよう。特にタイトルやメールの送信者・受信者などの情報は重要。
  • 残り5分になったら、残った問題を適当にマークすること。
ひとこと
最低限、以上のことを意識するだけでも、試験の結果は結構変わってくると思う。

本文

総合対策
  • 鉛筆を使おう。シャーペンより鉛筆のほうがマークに時間がかからない。
  • part1と2のインストラクション(聞かなくても問題ない)の間に、リーディングセクションのpart5を処理する。解答はマークシートにチェックだけをつけて、リスニングセクションが全部終了してからちゃんと塗りつぶす。
  • part4でトークを聴いている途中で答えがわかった場合も、解答はチェックだけをつけて、トークが終わったらちゃんと塗りつぶす。
  • part7のために60分は残してないと、全問解けない。残り60分になる頃にはpart7に突入するスピードでリーディングセクションを解いていく。
  • 残り5分になったら、今解いている問題とその次の問題をのこして、残り全部を適当にマークする。
Part1 写真描写問題 10問

1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は印刷されていない。4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする*1

  • 正解の80%が現在進行形、残りのほとんどが現在形。
  • 写真に出ている物事を表す語と似た発音の語で惑わされないこと。
  • 主語は写真と同じだが動詞(動作)が異なっている惑わせ英文に注意。動詞はほかの単語より大きく聞こえるから、それに着目すること。
  • 写真にない名詞(もの)が英文に出てきたらそれは不正解。
  • 抽象的な内容の英文は不正解。
  • 状況を直接的に表すよりも、ちょっとひねって表す英文が答えになったりする。
ひとこと
主語と述語をちゃんと聞き取れれば、このセクションはそれほど難しくない。
Part2 応答問題 30問

1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。印刷はされていない。設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。

  • 質問の最初の単語(WhatやWhy、Doなど)を確実に聞き取ること。
  • 質問文の5割ほどが疑問詞疑問文、2割ほどが普通の疑問文、残りは付加疑問文やorによる選択疑問文。
  • 疑問詞疑問文、あるいはorによる選択疑問文の質問には yes / no で答えられない。 yes / no で始まる選択肢は答えではない。
  • 質問文と同じ単語を使う選択肢は答えになりにくい。同じ意味を表す違う単語が正解文に使われる。
  • Whyの質問に対するBecauseではじまる答えは惑わせの可能性がある。
  • 質問と答えの、人称、助動詞、時制などの一致に注意。
ひとこと
完全に放送される音声を頼りに解かねばならないので、リスニングセクションでは一番難しい。ひとえに実力が問われる。参考書の模擬テストをこなすことで、質問の最初の部分("What are you", "How do you", "Where is", etc.)の発音のされ方に慣れておくこと。
Part3 会話問題 30問

2人の人物による会話が1度だけ放送される。印刷はされていない。会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。 各会話には設問が3問ずつある。

  • 音声が流れる前に、必ず、問題文と選択肢との3組に目を通しておくこと。そして問題文が問うていることを重点的に聞き取ろうとすること。素早く読むには、問題文と選択肢(A)の組だけを読めばよい。
  • 設問を先読みしたとき、問われている対象が「the man」なのか「the woman」なのを把握しておく。
  • 解答のマークは、設問の音声が流れている間に終え、また、インターバルが始まると同時に次の問題と選択肢の英文を読み始めること。
  • 設問の音声が流れている間に正解を見つけられない場合でも、潔く、勘でマークすること。 インターバルの時間まで、ずるずると解答の記入を延ばさない。
  • 正解の手がかりは(1)会話の冒頭、(2)会話の終わり、(3)会話の全体的な内容、の3つにある。またbutやhoweverなどの直後も手がかりとなる。
ひとこと
とにかく、テキストを先読みすること。そして、問題文に現われるキーワードを頭の隅において、放送を聞き取る。
Part4 説明文問題 30問

アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。印刷はされていない。各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。各トークには質問が3問ずつある。

  • 音声が流れる前に、必ず、問題文と選択肢との3組に目を通しておくこと。そして問題文が問うていることを重点的に聞き取ろうとすること。
  • 解答のマークは、設問の音声が流れている間に終え、また、インターバルが始まると同時に次の問題と選択肢の英文を読解し始めること。
  • 解答が判ったら解答用紙にチェックだけを入れ、トークを聴き終えてから改めて塗りつぶす。
  • 設問の音声が流れている間に正解を見つけられない場合でも、潔く、勘でマークすること。 インターバルの時間まで、ずるずると解答の記入を延ばさない。
  • 問題文の最初の2つの文からかならず1問は出る。最初からよく聞くこと。
  • アナウンスの"refer to the following ..."の...の部分をよく聞くこと。それがannouncementなのかmessageなのかといったことが、問題文を理解する手がかりとなる。
  • 3つある質問のうち一つは全体の概略を問う問題。あとのふたつは具体的内容を問う問題である。トークを聞く際は、後者2つを聞き取ることに意識を集中すること。
ひとこと
とにかく、テキストを先読みすること。そして、問題文に現われるキーワードを頭の隅において、放送を聞き取る。
Part5 短文穴埋め問題 40問

不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。

  • ちょっと考えてわからなかったら勘でマークする。
  • 全体を読まなければいけない問題と、その部分だけを読めば判る問題がある。空欄の前後と選択肢を見て、そこだけでわかる問題はただちに解き、そうでないなら改めて文全体を見る。例えば選択肢が同じ形式の動詞4つ("accept, reject, take, get")なら、文全体を見ないと解けないが、同じ動詞の異なる形式4つ("accept, accpets, accepted, accepting")なら、空欄前後をみるだけで解ける可能性がある。
  • 単数・複数には注意。選択肢中に同じ動詞のsがつくものとつかないものが並んでいることがある。主語が複数なら動詞はsが付かない、という基本に注意。
  • 接続副詞(howeverなど)が正解になることはまずない。問題が1文であるため、接続副詞が入り込む余地がないからである。
ひとこと
とにかくここは、Part7に時間をかけるために、素早く解いていくこと。分からない問題にこだわってはいけない。
Part6 長文穴埋め問題 12問

不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。

  • ちょっと考えてわからなかったら勘でマークする。
  • 冒頭から最初の空欄のある文までは読み、その後は空欄を含む1文だけ読んで答える。わからなかったらまた戻って問題文を読む。最初だけ冒頭から読むのはその文章か書かれた状況を理解するためである。
ひとこと
問題文を全部読んでいる時間はない。参考書の模擬試験をこなして、素早く問題を解くやり方に慣れておくこと。
Part7 読解問題 48問(1つの文書:28問、2つの文書:20問)

いろいろな文書が印刷されている。設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。各文書には設問が数問ずつある。

  • まずは全ての設問を眺めて、問われていることを理解する。
  • 設問は、多くは本文中にそのヒントが出てくる順に並んでいる。したがって、第1の設問を読んだあと本文を読んで、第1の設問を解いたら、第2の設問を読んで本文をさらに読み進める、というように解き進めてゆく。
  • 概略問題(ふつう第1問目)を解く際は、マークする前にタイトルや人名など、文章上下の情報を確認する。
  • 文章全体を眺めて、どんな内容なのかを理解する。文章のタイトルやメールの送信者、受信者などは大きなヒントである。
  • 本文の単語や表現が、同じ意味の他の単語で表されている選択肢が答えであることが多い。
  • 消去法問題("NOT"が使われているような設問)は、設問文と同時に4つの選択肢も読んで、本文を読みつつ間違っている選択肢をチェックしていく。
ひとこと
文書が何についてのものなのかを理解すれば、あとはその流れに乗って問題を解くことができる。とにかく、まずは文書の概略をつかむこと。概略を理解したら、設問中のキーワードを頭に置いて文書を読み進めていけばよい。
付録 ビジネスレターの形式

形式を覚えておけば、受取人や、受取人の職業などの重要な情報をすぐにつかむことができる。

差出人の住所
日付


受取人の名前
役職名
会社名
住所


呼びかけ+相手の名前(Dear xxx):


本文


結びの言葉(Sincerely yoursなど)


差出人の名前(サイン)
差出人の名前(タイプ)

xx-xx-xx
Setagaya-ku, Tokyo
154 Japan
December 29, 2008


Tom Davidson
Sales Manager
ABC Marketing Corporation

xxxxxxxxxxxxx
xxxxxxxxxxxxx
U.S.A.


Dear Mr. Davidson:


[本文]


Sincerely yours,


[Kenの自筆サイン]

Ken Tanaka(タイプ)