Gmailをうまく使う設定あれこれ(1) Thunderbirdとの同期(基礎)

  • 追記(2009-12-13):Thunderbird3 についての記述を追加。

最近、Gmailアカウントでメールを読み書きすることが増えてきて、あれこれの設定を行った。今回も、いつものようにその備忘録である。

最初は、IMAPを使ってThunderbirdGmailを読み書きするための設定・方法について。基本的には他のメールクライアントでも応用できる事項ばかりである。

対象バージョン
記事投稿日時点のGmail、Thunderbird2.0.0.23


Gmail全般についての参考リンク


連載目次

  1. 本記事
  2. ThunderbirdとGmailをもっと便利に(応用)
  3. Gmailで複数アカウントを一元管理

IMAPの設定: 初級

  1. Gmailの「設定 -> メール転送とPOP/IMAP」で、IMAPを有効にする。
  2. メール クライアントの設定」を参考にして、Thunderbirdの設定をする。これにより、ThunderbirdGmailを読み書きできるようになる。
    1. Thunderbird 3 では、アカウント設定ウィザードの強化がされていて、Gmailの設定はアドレスとパスワードを入力するだけでOK。また、バージョン2では一部うまく行っていなかった GmailThunderbird の連携が、バージョン3ではちゃんと機能するようになっている。*1

IMAPの基本的な使い方

IMAP を使用して他のメール クライアントで Gmail をチェックする - Gmail ヘルプ」を読んで、メールクライアントとWebUIとの動作の対応を覚えることで、どちらでも同じようにメールを読み書きできるようになろう。

一つ大事な点を。上記リンクには書いていないが、「http://mail.google.com/support/bin/answer.py?answer=78758&topic=12762&hl=jp」にあるように、クライアントでメールに複数のラベルをつけたいときは、対応するフォルダにメールをコピーすればよい。

IMAPの設定: 中級

初級の設定をするだけでも、最低限の読み書きはできる。しかし、ローカルのメールクライアントでの利用とWebUIでの利用とをうまく同期させるには、さらにいくつかの設定が必要になる。

メールクライアントとWebUIとの同期
  1. Gmail 用に IMAP メール クライアントの設定を選択する - Gmail ヘルプ」をもとに、Thunderbirdの設定をする*2
  2. http://testzen.ty.land.to/?itemid=343」または「Thunderbirdを究極のGmail IMAPクライアントにする (3/6) - ITmedia エンタープライズ」をもとに、Thunderbirdでの「[Gmail]/ゴミ箱」フォルダをGmail側と同期させる設定をする。Gmailにおけるメール削除の仕様については、以下のリンクも参照のこと。
フォルダ名(ラベル名)をつける際の注意

メールクライアント側でフォルダ(WebUI側での「ラベル」に対応)を新規作成する際、フォルダの名前をGmailで予約されたものと同じにすると、WebUI側では"[IMAP]/フォルダ名"というように表示される(参考)。これがいやなら、予約名をフォルダ(ラベル)に利用しないこと*3

*1:2009-12-13追加

*2:ここでの設定は、クライアント側の迷惑メールフィルタを利用していないことに注意。また、送受信メールの振り分けも、クライアント側では行わない(これは次回の記事で)。可能な作業はGmail側に行わせることで、どの環境でも同じように読み書きできるようにすることが重要である。

*3:ヘルプでは"Chats(チャット)" や "Sent(送信済み)"が予約名に挙げられているが、他にも"Archive(アーカイブ)"など、Gmail側で使われる名前がいくつか予約されている。