メールアドレスの使い分けかた(後編)
メールアドレスの使い分けかたについて考える。これまでの考察をふまえて、これから自分がどうするか。→前編
目標
私の場合、なにも考えずISPアドレスに利用を集中させていたので、とりあえずこのISPアドレスへの依存から脱却したいというのが目標の一つ。だからといって、学校のメール(あるいは就職したとして会社のメール)はずっと使えるわけではないため、それをメインにするというのは、アドレスが使えなくなったときに面倒になるから避けたい。フリーメールは、社会的信頼性や、ずっと使えるか、という点で不安が残る。というわけで、
- 個人ドメインを獲得して、これを全ての基本とする
ことを考えます。
個人ドメインは実名の世界
メール用の個人ドメイン獲得としてお手軽なものとしては、例えばドメイン取得&レンタルサーバー VALUE-DOMAIN(バリュードメイン)があります。xxx.netという個人ドメインなら年790円からで獲得できて、メールアカウントを100個作れます。
獲得した個人ドメインでは、複数アカウントが利用できると仮定します。そして、以下の基本利用方針を立てます。
- 個人ドメインのアカウントは、実名でメールを利用するために用いる。
個人ドメインは、完全に実世界とリンクさせるわけです。以下のようにアカウントを作ります。
- アカウント1
- 友人知人向けのアカウント
- アカウント2
- 仕事用のアカウント
- アカウント3
- フリーメールアカウント(アカウント4)を獲得するためのアカウント
フリーメールは匿名の世界
アカウント4は、オンラインショッピングなどウェブサービス全般のアカウントに利用することを考えます。つまり、ウェブの匿名性の高い活動のために、フリーのメールを利用するわけです。この場合、アカウント4は実名と匿名の境界となるわけで、このアカウントのドメイン管理者にはアドレス獲得者の実名がわかる可能性があります。ゆえに、場合によっては、アカウント4でさらに別の複数のフリーメール(アカウント5, 6, ...)を獲得して、さらに匿名性を高めたり、複数のウェブサービスのために使い分けたりする、ということも考えられます。
自分のウェブサイトに連絡用に表示するアドレスは、迷惑メール遮断に定評のあるGmailを。ウェブサイトで実名を出していない場合は、このフリーのGmailで全く問題ないでしょう。実名を出していて、サイトと仕事が密接に関係する場合は、個人ドメインのアカウントを新しく作って(あるいはアカウント2を)利用します。
アドレス管理の終わりなき道
以上、自分の目的を満たすためには、どのようにアドレスを使い分けるべきかを考えてみました。といっても、とくに斬新なやりかたでもないので、似たような方法をとっている人はかなりいると思います。また、これはあくまで自分が効率的にメールを管理するのにはどうしたらいいかを考えた結果なわけで、別の目的をもった人のためには別の使い分けが必要にもなるでしょう。
この記事の使い分け方よりももっと楽で効率的な方法もあるかもしれません。そういった方法や、「自分はこういう風に使い分けている」、という方法があれば、教えていただければ幸いです。